独り言。

昼寝(明らかに夜)した。
夢を見た。
それは、まるで漫画かなにかであるかのように、俺が目を背けている(んだと思う)ことを示す夢、だった。
ショックな夢であり、そして暖かい夢であった。心地よい、夢のような、夢であった。
俺の否定を否定し、弱さを肯定してくれた。
まあ夢なんだから、そこに俺以外の存在の与える答えが在るはずはない。あの夢は、間違いなく俺自身から生まれたのだ。
そう、だとすれば、既に自分の中(深層意識とか、なにか)で出ていた解答が、準備されていた回答が、生まれた時から凍りついていたそれが溶けて顕現したと、単にそれだけのことなのかも知れない。
しかしだ。
死か死、だ。
それを受けて、それを承けて、そこからどうするかというのは、また別の問題のように思える。
そんな夢を見たところで、相変わらず俺は無意味な固定観念――即ち、この病気――で縛られているから。
一方でその新しい歩き方を試してみたいという気持ちが、僅かにでも微かにでもあるのもまた事実なのだけれど。


……まあ、いい。どうせお前のことだ。変わるにしてもそうすぐには変わるまい。

まだ、慌てるような時間じゃ、ない。