独り言。

ため息をついて、布団の中に潜り込んだ。冷たい布団が徐々に温まっていく。膝を抱えるように縮こまりながら、僕はまた考える。昔の自分や、友達のこと。現状への不満や、『彼女』のこと。
ふと、中学生の頃、小説家になりたいと思っていたことがあったのを思い出した。ただ漠然と、それがいかなるものなのかも知らずに勝手な想像に任せて、自分の能力も顧みずに。しかしそれは過去でありながら、時折再び浮かび上がってきたりするのだった。そんな時僕は、その欲求に従って思い付くままに物語をする。それは脈絡のないワンシーンだったり、雲を掴むように曖昧で壮大な冒険譚の薄っぺらいクライマックスだったりする。そうして、自分の極端に貧弱な想像力(他、物語を成立させるために必要なもの、全般だ)の限界まで達したところでふて寝するのだ。それでも、僕は物語している間、確かに楽しいのだった。
そんなことを考えながら、僕は眠りについた。


フィクションだっぺ。そして最後はリアルに睡魔にやられててきとーになったw