独り言。

溢れ落ちてしまう前に、少しでも繋ぎとめたい。今はただ、それだけ


嘘だ嘘だって呟いてた。こんな作り話に動揺してどうするの? それは作品だよ。その中にいるのは俺じゃない。その中にいたのはきみじゃない。感情移入するのは結構だけど、全身を浸してしまうなんて馬鹿馬鹿しい。……ハッピーエンドじゃないからか、真っ暗なスタッフロールで泣いてしまった。ああ、いい作品だったとも。


結局、溢れ落ちてしまったわけで、勿体無いとは思いつつも、どうしようもないから諦める。