独り言。

どの辺で間違っちまったのかね。記憶にある限り、小学生の時点で既に俺は粗悪品だったと思う。
中学生になってからは1年くらい優等生のフリをしていたけど、すぐにボロが出た。でもまあ、その辺までは無知の無知すら知らないような状態だったと思う。
あいつ(毎度あいつ呼ばわりもあれだから次からSにするか)の存在はかなり強烈だったな。なんというか、下位互換という言葉の意味を心に刻み込まれた、みたいな。あらゆることで俺より優れた存在。中二病最盛期な感じだった俺にとっては、特に思想とかそういうものでの敗北は辛かったな……。最初は全く認めようとしなくて、半分理解しつつも否定し続けて高校2年くらいまではずっとそうだった。
偏差値が見事に低空飛行な高校に入学して、それでもその中で真ん中くらいの成績に甘んじている内に、段々自分のスペックの低さが自分に対して誤魔化し切れないようになってきた。勿論、周りにはバレバレだったろうな。その間にも、別の高校に通うSとの交友はほどほどに続いていて(なんたって「親友」だしな(笑))、ちょっと目を離してる内にずんずんとキャリアを積んでいくきゃつの存在は圧倒的な劣等感を提供してくれた。頼んでねーよ。
で、決定打(とか今思っただけで実際はどうだかね)に大学受験。Sは見事志望の大学(と言っても実はそんなに凄いわけでもないんだけど、俺にとってはどうしようもなく高いところ)に合格して、対する俺はゴミ箱みたいな滑り止めの大学。この辺りでようやく俺は、心の底から負けを認めた。……なんか、あまり気にならなくなっちゃったんだよな。こんなもんかって。さほど悔しいって思わなかった。
……割と学力の話しばかりだけど、俺がSに対して持っていた(ここは過去形かどうか微妙なところ)劣等感は、思想の類の比重が高いことは断っておこうかな(だから誰に?……とか言うのはいい加減よすか。読んで下さっているありがたいお方もいらっしゃるようだし。まあ、独り言のスタンスは変えないつもりだけど)。
それで、大学生活を送るようになって、幾らか人との交流が盛んになったら、Sくらいの人(そう、思想とかそういうものがね)が結構ざらにいることに気付いて(勿論わかってはいたけど、目の当りにすると違うというか)、いよいよなんだかなーって感じになってしまった。どういう感じだ。
……普通に昔話っぽい……言いたいことは他にあったはずだが……
そう、それでまあ、悩んでるわけだよな。あまりに無能な自分に。幼稚な思想(今更だけどこの言葉はしっくりこないな)しか持たない自分に。意味も理由も目的も価値も無い自分に。
しっかりと前を向いている人を見ると、焦る。足元だけ見ながら宛てもなく歩いている自分に、とても不安になる。たぶん、本当はただ努力するだけで済むことなんだと思うんだ。それでも前を見ようとしないのはなんでかな。出遅れてしまった自分を改めるのが怖いのかな。だとしたら相当間抜けだけど、そのくらいの間抜けさが自分にはあると確信を持って言えてしまう。
変わりたいけど、それには俺のエネルギー(笑)は足りないのかも知れない。そして、「前」がどっちなのか、自分が一体どうしたいのかがわからないんだ。…ああ、それがわかれば変わることができるのかもな。
足りないものを補おうとするのって、当たり前なのかな。当たり前なんだろうな。あのSでさえそんなこと言ってたし。じゃあ真にやる気がないのは俺の方か。向上心とか生まれる前に落としてきたのかもな。
てか、たぶんここでこんな独り言を言って無為に時間を浪費してるのが既に駄目な気がするよな。今のお前に必要なのは、目標を作る努力をする気力を作る努力なんじゃないか?……甚だ馬鹿馬鹿しいけど、このままじゃまずいことくらい、いくらお前でも感覚的にはわかるだろ?


はぁ……なんだろう。なげぇ。無駄に。2時間くらいずっと携帯でにちにちしてた。もしも最後まで読んで下さったすさまじい忍耐力をお持ちの方がいらっしゃったら土下座で謝らせて下さい。
こんなの自分でも読み返す気にならないよなぁ……早く寝ろって。